アーセナルの移籍市場について②
前回はアーセナルの給与面などについて考えていきました。
今回はフロントについてです。
アーセナルのフロント陣はの顔ぶれを見るとイヴァン・ガジディスCEOを中心に、元バルセロナのSD(スポーツ・ディレクター)のラウール・サンジェイ、前ドルトムントでオバメヤン、ムヒタリアン、香川、デンベレなどを発掘したことで知られる敏腕スカウト、スヴェン・ミスリンタートなどそうそうたる顔ぶれで、マネージャーとして現場、さらに選手の補強にも関与していたヴェンゲル体制を改め、新体制としてスタートしました。
今シーズンがスタートする前の夏の移籍市場では、長年ウィークポイントとされてきた守備のできるボランチとして、サンプドリアの若きウルグアイ代表ルーカス・トレイラを獲得。さらに経験豊富なステファン・リヒトシュタイナー、若干19歳のフランス人MFマッテオ・グェンドゥージ、守護神候補としてレバークーゼンからベルント・レノ、CBに屈強で対人守備に定評のあるソクラティス・パパスタソプーロスの獲得に成功し、
ヴェンゲル監督の後任としてセビージャでEL(ヨーロッパリーグ)制覇を成し遂げた、前PSG指揮官、ウナイ・エメリの就任を発表し、新しい時代の幕が開いたのです。
開幕後こそマンチェスター・シティ、チェルシーに続けて敗れたものの、17節のアウェー、サウサンプトン戦で敗れるまでリーグ戦・カップ戦等含め22戦負けなし。
徐々にチームは軌道に乗っていきました。
しかし、新体制のトップであったイヴァン・ガジディスがイタリアの名門ACミランに引き抜かれると、自身のコネクションを用いて選手を獲得を図りたいラウール・サンジェイと長期的な戦力で選手を育て上げたいミスリンタートとの関係が悪化し、2月8日をもっての退団が決まった。
また資金面での影響により完全移籍での選手の獲得が困難になり、かねてから噂されていたヤニック・カラスコ(大連一方)、イヴァン・ペリシッチ(インテル)、ハメス・ロドリゲス(バイエルン)、メンフィス・ベナティア(アル・ドゥハイル)の獲得に失敗。(これらは一部報道によるもののため、実際にアーセナル側がオファーを送ったかについては不明。またベナティアに関してはカタール移籍が決まった際に家族での生活、特に子育てするにあたってイスラム教圏での生活を望んだと述べている。)
移籍最終日、デッドラインデイになってようやく一時交渉決裂が報じられたデニス・スアレスの獲得が決定した。
今後のアーセナルの展望やポジティブな側面についてはまた次回以降触れていきたいと思うが、CL出場を目指し選手たちが奮闘する中、ピッチ以外の側面でのネガティブなニュースはファン・サポーターを失望させ、重苦しいムードを作りだすだけである。
もちろんオイルマネーによるインターネット資金力を武器にチーム強化を図るチームが増え、それが正しいかどうかについては意見がわかれるところではあるが、数年にわたりチームに対しての援助の姿勢が見られないオーナーのクロエンケの責任は相当重いのではないだろうか。策を講じる気がないのであれば今すぐにでもクラブを他者に売却し、チームを出ていくべきである。
ここまでネガティブな考えが続いたが、今後はアーセナルやプレミアリーグの展望などポジティブな側面から見ていきたいと思う。
ここまでお付き合いありがとうございました。
ではまた次回!!
ガナセナル